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CT-FGのエラーパラメーターは下表の通りです。(一部ユーザーでの設定不可)

No.  パラメーター名 単位 内容 エラー発生原因、補足
E-1 second 「エラー1」 の検出時間を設定するパラメーターです。
動作開始点からの時間がエラーパラメーター【E-1】で設定した時間を超えた時点で、「エラー1」を検出します。

設定範囲:0.0~25.0秒
※エラーパラメーター【E-1】を0.0 秒に設定すると、「エラー1」 を検出しません。
※「エラー1」 を有効にする場合は、0.1 秒~25.0 秒の範囲で設定して下さい。
・ネジの破損
・ビットの欠け
・ネジの吸着ミス など
E-2 second 「エラー2」 の検出時間を設定するパラメーターです。
設定トルクの30%以上のトルクがかかり続けた時間が、エラーパラメーター【E-2】の設定時間に到達すると「エラー2」を検出します。
設定トルクの30%以上になった時点から計測を開始し、30%以下になると計測した時間はリセットされます。

設定範囲:0.1~5.0秒
・モーターの劣化、破損 など
※タッピンネジを締める場合は、長時間の負荷がかかるので設定値に注意して下さい。
E-3 second 「エラー3」 の検出時間を設定するパラメーターです。
設定トルクに到達した後、設定トルクを保持できなかった時間を積算し、その積算時間がエラーパラメーター【E-3】で設定した時間に到達した時に「エラー3」を検出します。
「エラー3」の検出トルクは設定トルクの約70%です。

設定範囲:0.00~2.50秒
※エラーパラメーター【E-3】を0.00 秒に設定すると、「エラー3」 を検出しません。
※「エラー3」 を有効にする場合は、0.1 秒~25.0 秒の範囲で設定して下さい。
・ビットがネジから外れた
・ビットが欠けた など
E-4 - 内部設定済みのパラメーターです。設定はできません。

モーター電流に異常があった場合に「エラー4」を検出します。
・モーターの破損
・内部回路がショートしている など
E-5 second 「エラー5」 の検出時間を設定するパラメーターです。
電動ドライバーに内蔵しているエンコーダーから出力された信号が、コントローラーに入力されていない状態を検出するパラメーターです。エンコーダー信号が入力されていない状態が、エラーパラメーター【E-5】で設定した時間以上続くと「エラー5」を検出します。

設定範囲:1.0~2.5秒
・接続ケーブルのエンコーダー信号線の断線
・エンコーダー回路基板の故障 など
E-6 - 「エラー6」の検出を有効または無効に設定するパラメーターです。
「エラー6」は電動ドライバーとコントローラーの接続状態を監視するパラメーターです。
0:NOT Monitored 接続状態の監視を無効にします。
他のエラーが検出されます。接続されていない場合、「エラー5」「エラー9」などが表示されます。
1:Monitored 接続状態の監視を有効にします。
電動ドライバーとコントローラーが接続されていない場合は「エラー6」を検出します。

設定範囲:0 または 1
・接続ケーブルの一部断線 など
E-7 second 「エラー7」 の検出時間を設定するパラメーターです。
動作開始からモーターに負荷かかかるまでの時間を制限するパラメーターです。エラーパラメーター【E-7】で設定した時間内にモーターに負荷がかかると、「エラー7」を検出します。「エラー7」の検出トルクは設定トルクの30%です。
「エラー7」を利用することによって、ネジが着座する前の、異常な負荷を検出することができます。

設定範囲:0.0~25.0秒
※エラーパラメーター【E-7】を0.0 秒に設定すると、「エラー7」 を検出しません。
※「エラー7」 を有効にする場合は、0.1 秒~25.0 秒の範囲で設定して下さい。
・ネジをパーツフィーダーから吸着する時に、モーターの回転を妨害している
・ビットが接触していて、モーターの回転数を妨害している
・ネジが噛み付いてしまい、ネジ浮きが発生している など
※設定時間内にネジ締めを行うと、「エラー7」となりますので注意して下さい。
E-8 - 内部設定済みのパラメーターです。設定はできません。

動作開始直後にモーター電圧に異常があった場合に「エラー8」を検出します。
・コントローラー内部回路に異常がある など
E-9 - 内部設定済みのパラメーターです。設定はできません。

電動ドライバーのモーター回転数がエラー検出回転数を超えた場合に「エラー9」を検出します。エラー検出回転数は内部設定による値です。
・モーターまたはエンコーダー回路基板の故障
・機種設定と異なる電動ドライバーが接続されている など
E-10 second 「エラー10」 の検出時間を設定するパラメーターです。
ネジ緩め動作時、設定トルクに到達してからの時間を制限するパラメーターです。
通常、緩むネジは設定トルク到達前に負荷が無くなりトルクも下がります。従って、設定トルクに到達してしまう場合は、ネジを緩めることが出来ないということになります。
ネジが緩まずに設定トルクに到達している状態の時間が、エラーパラメーター【E-10】で設定した時間に達した時点で、「エラー10」を検出します。

設定範囲:0.01~0.50秒
・設定トルク以上の力で締め付けられている
・逆ネジ仕様になっている など
E-11 - 電動ドライバーの機種を選択するパラメーターです。
コントローラーに接続する電動ドライバー機種を変更した場合に、エラーパラメーター【E-11】を変更します。エラーパラメーター【E-11】を変更すると、モーター情報、ギア比などの内部パラメーター設定値が自動的に変更されます。また、トルクと回転数は、変更後の電動ドライバー機種の最大値に自動的に設定されます。

設定範囲:0~7
0:SD-500F
1:SD-1500F(SD-1500MF)
2:SD-5000F(SD-5000MF)
3:SD-10000F(SD-10000MF)
4:SD-18000F
5:SD-500FC
6:SD-500MP
7:特注電動ドライバー
E-12 - 内部設定済みのパラメーターです。設定はできません。

USER’S モードの時に、「メモリー指定パラメーター」を1 に設定した場合、I/O コネクターからメモリー指定信号C1~C3 が入力可能となります。メモリー指定信号を入力しないで動作を開始すると、「エラー12」を出力します。
※メモリー指定信号の入力タイミングを確認して下さい。
※必ず、動作開始前にメモリー指定信号を入力して下さい。
E-13 電動ドライバーのトルクを補正するパラメーターです。
電動ドライバーを交換した場合、電動ドライバーには個体差があるため、コントローラーの設定トルクと実際のトルクに差が生じてしまいます。その差を補正するためのパラメーターです。
パラメーターの設定値を高くすると、出力トルクは高くなり、パラメーター設定値を低くすると、出力トルクは低くなります。

設定範囲:90.0~110.0%
※トルクメーターなどで出力トルクを測定しながら、コントローラーの設定値と出力トルクが一致するようにパラメーターを調整してください。
E-14 - 内部設定済みのパラメーターです。設定はできません。

コントローラー内部に設置されている温度センサーが85℃以上になると、「エラー14」を検出します。
※コントローラー横の穴は塞がない様にして下さい。
※コントローラー本体をボックスなどに入れて使用する場合は、ボックスにファンを付ける等の熱対策をして下さい。
※コントローラー CT-FGの使用温度範囲は0~50℃です。
E-15 - 「エラー15」の検出を有効または無効に設定するパラメーターです。
トルクホールド中にビットが外れると、モーターの回転数は急激に上昇します。その時にモーターを停止して「エラー15」を検出します。
0:NOT Monitored 「エラー15」を監視しません。
モーターの回転数が急上昇した場合、一度動作を停止して、その後動作を再開します。
ビットが外れた状態のまま動作すると「エラー3」になることがあります。
1:Monitored 「エラー15」を監視します。

設定範囲:0 または 1
・ビットがネジに対して斜めに入っている
・ビットの押し付けが弱い
・ビットが欠けてしまった など
E-16 - ネジ締め動作中に設定角度を超えた場合に「エラー16」を検出します。
角度は標準モード「設定角度/上限角度パラメーター」またはUSER’S モード「設定角度/上限角度パラメーター」で設定して下さい。
・ネジが長い場合
【規定トルク検出地点がバラツク要因】
 ①ネジ穴にバリがある
 ②ネジ入り込み時の押し付けが強い
 ③タッピングネジを使用した場合 など
E-17 - ネジ締め動作中(トルク制御モード)に設定角度に到達しなかった場合に「エラー17」を検出します。
角度は標準モード「下限角度パラメーター」またはUSER’S モード「下限角度パラメーター」で設定して下さい。
・ネジが短い場合
・ネジ穴が浅い場合
・斜め締めが発生した場合
・締め付け対象物の厚みが変わった場合 など
【規定トルク検出地点がバラツク要因】
 ①ネジ穴にバリがある
 ②ネジ入り込み時の押し付けが強い
 ③タッピングネジを使用した場合 など
E-18 - ネジ締め動作中(角度制御モード)に設定角度に到達しなかった場合に「エラー18」を検出します。
角度は標準モード「下限角度パラメーター」またはUSER’S モード「下限角度パラメーター」で設定して下さい。
・ネジが短い場合
・ネジ穴が浅い場合
・斜め締めが発生した場合
・締め付け対象物の厚みが変わった場合 など
【規定トルク検出地点がバラツク要因】
 ①ネジ穴にバリがある
 ②ネジ入り込み時の押し付けが強い
 ③タッピングネジを使用した場合 など
E-19 トルクの上限値を設定するパラメーターです。
ネジ締め動作中のトルクがエラーパラメーター【E-19】で設定した値を超えると「エラー19」を検出します。
例として、設定トルク = 5.0 [kgf・cm] 、エラーパラメーター【E-19】= 10 [%]のとき、トルク上限値は、5.0×10÷100 = 5.5 [kgf・cm]となります。従って、ネジ締め動作中のトルクが5.5 [kgf・cm]を超えた時点で「エラー19」を検出します。

設定範囲:0~30%
・設定回転数が早く、トルクオーバーが発生した場合
・締め付け動作中に急激な押付荷重が加わった場合
・タッピングネジを使用した場合
・ゴム材などにより、負荷変動が発生した場合

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