proTect+(プロテクトプラス)は、スイスBaumer社が開発した不浸透性の概念で、過酷な環境下でもセンサーが長期的に機能するために特別設計された保護デザインです。この特別な不浸透性を実現するために、適切な材質の選択と開発段階での最適化された設計が非常に重要になります。

■ 適切な材質

proTect+に従った特別な不浸透性を実現するため、V4A/V2Aステンレススチールや化学ニッケルメッキされた調質鋼、NBR、液状シリコンゴム、ポリアミド、その他の材料を使用します。加えて、なめらかで不浸透性の表面は、ハイジェニック設計により、汚れや細菌がセンサーに付着するのを防ぎ、センサーを簡単に洗浄する事ができます。

■ 最適化された設計

ケーブル引き出し口やLED(スイッチングステータス表示)と言った機械的なインターフェイス部であっても、泡や高圧洗浄からの完全な不浸透性を確保するように設計されています。

また、proTect+のガイドラインに従った幅広い耐久性の試験により、センサーの長期的な不浸透性を確認します。proTect+の試験はIP69の要件よりも高く、完全な不浸透性を実現するために、センサーは次のような幅広い耐久性の試験を受けています。

・ 気温サイクル試験
50回の温度サイクルで、空気中で広い気温範囲(一例として、-40℃と+85℃)での温度衝撃試験。

・ 水温サイクル試験
50回の温度サイクルで、水中で広い水温範囲(一例として、+5℃と+85℃)での温度衝撃試験。

・ IP x9試験
DIN EN 60529に準拠したウォータージェット保護及び高圧洗浄耐性試験。

・ IP x8 浸水試験
センサーを水面下1メートルに168時間設置。

proTect+を搭載したセンサーは、過酷な産業環境や屋外での使用、薬品や繰返しの洗浄にさらされるハイジェニック・洗浄アプリケーションに適しています。proTect+を搭載したセンサーを一度ご使用いただければ、困難なアプリケーションでの信頼性と不浸透性をすぐに確信していただけると思います。

proTect+を搭載した製品群について、下記よりご確認いただけます。もし不明な点などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

塩害プロテクト誘導型近接センサー IFRRシリーズ

食品飲料アプリケーション特化誘導型近接センサー IFBRシリーズ

食品飲料アプリケーション特化光電センサー O300H/ O500Hシリーズ